こんにちは、やすです。
この記事では、DHCPサーバの設定ファイルである「/etc/dhcp/dhcpd.conf」について紹介します。
DHCPサーバってなに?という方は下記の記事も参考にどうぞ。
/etc/dhcp/dhcp.conf
さっそく設定ファイルのサンプルを見てましょう。
設定ファイルサンプル
# 全体設定
option domain-name "example.org";
option domain-name-servers ns1.example.org, ns2.example.org;
default-lease-time 600;
max-lease-time 7200;
# 最も基本的なサブネット宣言
subnet 10.254.239.0 netmask 255.255.255.224 {
range 10.254.239.10 10.254.239.20;
option routers rtr-239-0-1.example.org, rtr-239-0-2.example.org;
}
# 全体設定とは個別の値で設定したい場合のサブネット宣言
subnet 10.5.5.0 netmask 255.255.255.224 {
range 10.5.5.26 10.5.5.30;
option domain-name-servers ns1.internal.example.org;
option domain-name "internal.example.org";
option routers 10.5.5.1;
option broadcast-address 10.5.5.31;
default-lease-time 600;
max-lease-time 7200;
}
# 固定のIPアドレスを割り当てたい場合のホスト宣言
host test1{
hardware ethernet 0:0:c0:5d:bd:95;
fixed-address 192.168.75.1;
}
特徴
「man dhcpd.conf」で確認した感じだと、下記のような特徴みたい。
- ファイル内のキーワードは大文字小文字の区別をしない
- コメントはどこにでも入れられる
ファイル構成
ファイルの構成としては、
最初にdhcpの設定全般に関わるglobal項目を設定する。
あとはsubnetでセクションを区切り、その範囲に適用する設定項目を記載するかたち。
オプション | 説明 |
---|---|
range | IPアドレスを割り当てる範囲を指定。 上の例では10.5.5.26~10.5.5.30までしか割り当てられないから5台だけですね。 |
domain-name-servers | DNSを指定。 |
domain-name | ドメイン名を指定。 |
routers | デフォルトゲートウェイを指定。 |
broadcast-address | |
default-lease-time | IPアドレスのデフォルト貸出時間(秒)。 デフォルトリースタイム。 |
max-lease-time | IPアドレスの最大貸出時間(秒)。 マックスリースタイム。 |
「IPアドレスの貸出時間は何秒(何時間)にしたら良いか」は、あまり長いとIPアドレスをキープする台数が多くなるので24時間くらいにしておこう。
ただ、基本的には気にしなくて良さそう。貸出時間の残りが少なくなると自動で継続延長されるから。
貸出時間の設定項目が関係してくるのは、PCがLAN(ネットワーク)と切り離された状態の時で、再度LANに繋げた時にリース時間内ならそのIPアドレスを継続して使えるというもの。
ただDHCPにしている時点でIPアドレスにこだわりはない訳だから、また繋げた時に新しいIPアドレスが割り振られたって別に影響はないと思うなー。
なのでやっぱりそんなに気にしなくて良いと思う。
固定IPアドレスを割り当てたい場合
DHCPサーバではありますが、特定のクライアントに固定のIPアドレスを割り当てることもできます。書き方はこんな感じ。
host ホスト名 {
hardware インターフェイスタイプ MACアドレス;
fixed-address IPアドレス;
}
dhcpd.leasesファイルが存在しないとDHCPサーバは起動しないため、ない場合は作成する必要があります。
まとめ
今回は、DHCPサーバの設定ファイルについてみてみました。
ではまた、バイバーイ♪